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地道な平和活動

先月末、千葉県印西市内で、反核平和の集いという集会に参加してきました。
これは、印西市内で反核平和運動に取り組んでいる人たちが、詩の朗読や原水爆禁止世界大会参加の報告などをして、地域でできることを少しずつ実行していこうという、たいへん地道な活動です。僕は、原爆症認定集団訴訟の千葉県弁護団の事務局長として、第1号原告とともに対談を行ってきました。
最近は田中麗奈さんなどが出演している「夕凪の町」も上演され好評を博しているようですが、あの映画には直接には描かれていない悲惨な情景、あの映画にも出てくるような体と心と暮らしに受けた深い深い傷は、どのように想像しようとしても想像しきれるものではありません。
折しも、9月28日、厚生労働省で原爆症認定の在り方に関する検討会がいよいよ始動し、10月4日には被爆者団体(日本被団協)が推薦する専門家からのヒアリングが行われました。この検討会に集まったのは、法学・医学・物理学の専門家といわれる人たちです。

科学的に解明されていないことを不十分なままの科学で割り切るのか、政策が引き取り国家の責任において救済するのか、が対立軸です。いつかどこかの哲学者が「目をつぶれば世界は消える」と言ったそうです。人間が理性を動員して認識できないものは「存在しない」と扱うことです。
私たちは、現代科学を総動員しても整合的に説明することのできない事象があることを知っています。放射線の人体影響こそそれです。
しかも、厚生労働省のいう「科学」は、予算をかけずに済むようにするための方便でしかないことに注意が必要です。原爆放射線との関係のある疾病や残留放射能・内部被曝が人体に悪影響を及ぼす可能性があることを示す知見が次々と示されています。これらを「確立されていない」と決めつけて救済を拒むことは、「あえて目をつぶって世界を消している」と言ってもいいと思います。
舛添要一厚生労働大臣は、今年じゅうに一定の結論を得ようと奮闘しています。今月と来月が重要な勝負の時期になります。

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